このまま仕事を続けるべきかどうか、いつも自問自答している
ずっと仕事をやめたいと思っているけれど、やめどきがわからない
組織の一員として働く人は、誰でも一度はこのような悩みや迷いにぶちあたるのではないでしょうか。
自分のタスクをこなすだけでなく「人との関わり」や「評価・待遇」など、さまざまな要素が折り重なって構成されるのが組織です。
バランスがとれている間はいいですが、小さな出来事をきっかけに、次々とボタンの掛け違いが起きることもあるでしょう。
「仕事を続けるべきかわからない・・・」
このように迷うあなたは決しておかしくありません。なぜならば、真摯に働いているからこそ生じる悩みでもあるからです。
この記事では、「仕事を続けるかやめるか」を見極めるポイントと、やめる決断をするまえに必ず試してほしい5つの方法を解説します。
最後まで読んで、自分に落とし込んで考えてみてくださいね。
「仕事は続けるべき」が必ずしも正解ではない
海外では、仕事をやめることはポジティブに捉えられますが、日本ではなかなかそうはいきません。離職回数が多いと転職市場では不利になるので、退職に踏み切れない人もいるでしょう。
仕事はできるだけやめない方が無難であり安全です。しかし、仕事がただつらいだけであれば、退職とまではいかなくても、いずれ休職する未来が見えていますよね。
結論、働き方も働く場所も一つではありません。あなたはどういう選択をしてもいいのです。
だからこそ「こうあるべき」という先入観を捨てて、ニュートラルな気持ちで自分の現状を把握しましょう。それこそが、あなたにとってベストな選択をする近道です。
仕事を続けるべきか悩むおもな理由5選
仕事を続けるべきか思い悩むには、かならず理由があります。よくある5つを挙げてみましょう。このうち2つまたは3つ以上当てはまる人は、かなりしんどい状況にあると言えそうです。
- 職場の人間関係
- 業務内容と給与が見合わない
- 会社の希望と自分の希望にギャップがある
- モチベーションの低下
- プライベートとの両立が難しい
1つずつ解説します。
1. 職場の人間関係
高圧的な態度の上司がいて萎縮してしまう
仕事で対立した同僚がいて、ギクシャクしてしている・・・
たとえ仕事が好きでも、職場の人間関係が悪ければ、毎日の仕事がとてもつらく感じますよね。
組織はチームプレーで成り立っているので、仕事と人間関係は切り離せません。ギスギスした職場では報連相がスムーズにいかず、チームワークが乱れます。
その結果ミスが起こりやすくなり、ミスのリカバリーよりも犯人探しに躍起になるような状況では、仕事を辞めたくなって当然でしょう。
風通しの悪い職場は精神的にも疲弊するので、離職率が高まります。人が定着しないと組織がいびつになってゆくので、組織の安定を保つためにも、良好な人間関係はとても大切です。
2.業務内容と給与が見合わない
仕事の内容に対して給与が低すぎると感じる時も、仕事を続けるべきか迷いが生じる代表的な理由です。
- 毎日遅くまで残業していても、みなし残業分しか払われない
- もっと簡単な業務の人が、自分より高い給与をもらっている
- 同じ業務内容なら他社の方が賃金が高い
自分の努力や成果を正当に評価されない不満が積み重なると、協力的な気持ちが失せてしまうもの。自分にあった企業がもっとほかにあるのでは?という気持ちになるのは仕方がないでしょう。
3.会社の希望と自分の希望にギャップがある
会社が求めるものと自分が求めるものにズレがある場合も、転職を考える大きなきっかけになります。未来の自分が理想からかけ離れていれば、今の職場に疑問を感じるでしょう。
よくある理由を挙げてみます。
- 異動願いがとおらない
- 昇進や昇給が望めない
- ほかにやりたいことがある
上昇したい気持ちがあるのにそれが叶わないケースが一般的ですが、最近は「出世に興味がないのに管理職にされてしまう」といった、真逆のギャップもあるようです。
子育てを優先にしたいから「出世より現状維持」が希望なのに・・・
女性管理職の比率を上げる動きには逆らえませんが、人によって望む形は違うため、個人の意思をどこまで汲むかは組織によるでしょう。
4. モチベーションの低下
同じことの繰り返しでつまらない
仕事に慣れてくると新鮮な気持ちで取り組みにくくなり、モチベーションを保つのが難しくなります。業務をひととおり覚え、質問しなくてもある程度こなせるようになる3年目以降は、どうしても仕事がマンネリ化しやすいです。
仕事に興味を持てなくなり退屈に感じれば、いっそのこと環境を変えたくなるもの。
ただし、以前から興味のある部署へ異動するなど、会社事由でモチベーションの低下時期をうまく乗り切れる場合もあるので、焦りは禁物です。
ダメ元でも「異動願い」は根気よく出しておきましょう!
5. プライベートとの両立が難しい
仕事が忙しすぎてプライベートな時間が取れないときも、仕事をやめたくなるでしょう。日々の残業や休日出勤が当たり前になり、家族との時間や自分の趣味に使う時間が全く取れないと、ストレスがたまります。
とくに子育て中の主婦にとって、仕事と家庭の両立は必須です。
子育てに協力的な体制が整っていないことが理由で、退職を決める女性は、かなり多いです。
もっと女性に理解のある職場はほかにたくさんある!
一度このように感じてしまうと、なかなか気持ちは元に戻りませんね。
仕事を続けるべきか見極める4つのポイント
仕事をやめることが脳裏をかすめても、そう簡単に辞められないのが社会人です。どういう選択をするにせよ、後悔はしたくないですよね?それには今おかれている状況を客観的に判断することが必要です。
「あなたのホンネ」が浮き彫りになる4つの項目を、自問自答してください。
- ストレスレベルが限界を超えている
- 周囲の人が次々に辞めていく
- 会社の方針に共感できない
- 本音で話せる相手が職場にいない
順番に見ていきましょう。
1. ストレスレベルが限界を超えている
仕事のストレスが限界を超えている場合は、早急に対処する必要があります。
- 毎朝頭痛がしたり、夜眠れなかったりする
- 毎日疲れ切って家に帰ると何もできない
- 休日も仕事のことが頭から離れない
このような状態は、心身ともにストレスで消耗しているサインです。過度なストレスが長期間続くとうつ病などの深刻な問題を引き起こすこともあります。
自分のストレスレベルを客観的に評価し、必要ならばカウンセリングなどのサポートを受けることも検討しましょう。
2. 周囲の人が次々に辞めていく
人がどんどんいなくなって、気づけば自分が古株になっている・・・
離職者が多い職場にはそれ相応の理由があります。先輩や同僚が次々に辞めていく場合は、仕事のやめどきを考えることをおすすめします。
- 体制が古い
- 働き方が過酷
- 上司とのそりが合わない
- 給与や福利厚生の条件が悪い
- 業績が傾いている
上記のうち複数当てはまる場合は、今後も周囲の離職が加速するかもしれません。周囲の状況を冷静に観察し、自分も同じように転職をするべきか検討してみましょう。
3. 会社の方針に共感できない
社長が代わって、なんだか会社がかわってしまったな・・・
会社の方針が代わり、体制に納得できなくなった場合もやめるべき理由になります。
会社の方針を信頼し共感できる環境で働くことは、長続きの秘訣であり、サラリーマンとしての充足感につながります。しかし、時代の流れや人の入れ替わりで次第に変化してゆくもの。
入社当初と違い、今は会社のミッションに全然納得できない・・・。こんな人もいるでしょう。
そのようなときは「仕事はお金を得るための手段」とドライに割り切ることで、ある程度ストレスを軽減できます。
帰属意識を持たず、会社と一線を引くという考え方も、自分のメンタルを守る意味では有効です。一つのマインドセットとして試してみてください。それもうまくいかないときは、転職を視野に入れましょう。
4.本音で話せる相手が職場にいない
同期がいたから、ここまで辞めずに続けてこられた・・・
これは私が経験したリアルな気持ちで、本音をうちあけられる存在が一人いるだけで、職場での居心地はかなり変わります。
もちろん、仕事とは無関係な学生時代の友人に話しても理解はしてくれますし、つらい気持ちを汲んでくれます。しかし、職場に蔓延する空気や言葉のニュアンスを正しく受け取れるのは、やはり同じ空間にいるからこそです。
息抜きのランチや愚痴を言い合うアフターファイブも、日々小さなリセットを繰り返して明日の活力を生むために大切なのです。
そういう存在がいないと、長く仕事を続けるのは難しいでしょう。
仕事をやめるまえに必ずやるべき5つのこと
「仕事をやめよう」とほぼ気持ちが固まりつつあっても、あなたにはまだやることがあります。以下5つを試してみてから、最終決断に進みましょう。
- 現在の職場で改善できないか探る
- 先に退職した先輩や同僚に話を聞く
- やめた後のライフスタイルをシミュレーションする
- ブランクを避けたい人は並行して転職活動をする
- 今より気楽に働きたい人は派遣会社に登録しておく
順番に解説します。
1. 現在の職場で改善できないか探る
さっさとやめてしまいたい!と思っても、そこは一旦グッと我慢!仕事をやめるのはいつでもできるのですから、短絡的な思考は控えましょう。
まずは現在の職場で改善できる点がないか探ってみてください。
言ったところでどうせ変わらない・・・
このような声も聞こえてきそうですが、思い込みで退職を急ぐのは得策ではありません。
- 業務の分担
- 担当業務の変更
- 時短勤務やフレックス制導入の許可
- 配置転換
このような点を直属の上司と「対面」で相談してみましょう。小さな改善でも、大きなストレス軽減につながることがあるので、一度試してみる価値はありますよ。
2. 先に退職した先輩や同僚に話を聞く
先に退職した先輩や同僚に話を聞くことは、自分の状況と比較する最も有効な方法です。退職を決める前に、一度場を設けて相談してみましょう。
メールではなくできれば対面で話をするのがおすすめ。「会社をやめる」行為はセンシティブなので、相手の本音が非言語に現れやすいからです。
話を聞くだけでなく表情から読み取れることがたくさんあるはず。
相手にも「誰かに聞いてもらいたい」という気持ちが少なからずあるはずなので、少しアルコールを飲みながら話すのもいいでしょう。
先に経験した人の話を聞くことで、辞めた後の現実を具体的にイメージできて、より現実的な判断をする参考になります。
3. やめた後のライフスタイルをシミュレーションする
当たり前の話ですが、生活するにはお金が必要です。仕事を辞めた後の生活をシミュレーションして、計画的に仕事をやめることはとても重要です。
まずは現在の生活を棚卸しして、毎月いくらかかっているのか計算しましょう。
そのほか、子どもの教育費用や住宅ローンなど、将来かかる費用を試算する必要があります。
次の仕事を決めずに退職すると無職になるわけですが、自己理由の場合、失業保険がおりるのは最短でも3ヶ月かかります。つまり、どんなに少なく見積もっても3~4ヶ月分の生活費が必要になります。
離職後すぐに仕事が決まるとは限らないので、欲を言えば半年程度の生活費分は貯めておきたいところです。
4. ブランクを避けたい人は並行して転職活動をする
半年分の貯金なんてない・・・
そのような人は、試しに転職活動を始めてみましょう。仕事を辞めた後になかなか仕事がきまらなかった場合、経済的な面のリスクだけではありません。
キャリアの空白期間が生まれたり、孤独感を感じたりするなどのデメリットがあるからです。
できるだけ無職になるリスクを減らすためにも、まずは求人サイトに登録し、興味のある企業や職種をリサーチして、実際に応募してみましょう。
転職活動のいいところは、視野が広がること。自社と他社を比べるいい機会になるので、退職を結論づける前にやってみることをおすすめします。
5. 今より気楽に働きたい人は派遣会社に登録しておく
仕事はやめたいけど、次の仕事はじっくり決めたいな
収入がそこまでひっ迫してない人は、次の職場までのつなぎとして派遣として働くのもおすすめです。
派遣のいいところは、求人にエントリーしてから最短1週間程度で終業開始できること。
かならず採用されるとは限りませんが、正社員よりハードルが低く面談も原則1回だけなので、とりあえず生活費を確保をするには合理的な方法です。
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