明日にでも会社を辞めたいのに、次の仕事が決まっていないから辞められない・・・。
一度仕事を嫌だ!と思ってしまったら、なかなか気持ちは元に戻らないですよね。
フルタイムで働く人は、活動している時間のおよそ半分を仕事に費やしている計算になります。起きている時間の半分を嫌な環境で過ごすなんて、それはそれはしんどいものです。
とはいえ、仕事は収入に直結するので、無計画な退職はできないですよね。一人暮らしの人や家族を養っている人には、無収入の期間はできるだけ避けたいでしょう。
この記事では、仕事が決まっていないのに現職を辞めてしまうリスクから、求職者が受けられる公的制度までを一気通貫で解説します。
次の職場が決まらないまま退職してしまったときの対処法がわかるので、最低限の収入をしっかり確保しながら転職活動ができるでしょう。
「この会社で頑張るしかない」という思い込みから解放されますよ。
次の仕事が決まっていないのに辞める3つのリスク
今すぐに会社を辞めたらまずいかな・・・でも辞めたいな・・・
一度仕事を辞めたいと思ったら、明日にでも退職願を出したい気持ちと、退職後の生活が不安な気持ちとのジレンマになりますよね?
「こんなはずじゃなかった!」と後から悔やむことのないよう、万が一無職になった場合のリスクを正しく把握しておきましょう。おもなものは以下3つです。
- 収入を失う
- 世間体が悪い
- 希望どおりの職場が見つかるとは限らない
どれも悩ましい問題ですね。順番に見ていきましょう。
収入源を失う
次の職場が決まっていないとき、一番の問題は収入が途絶えることです。しばらくは貯金を切り崩して生活するしかないので、今もらっている給与の6ヶ月分は貯金しておきたいところです。
退職理由が自己都合の場合、失業保険がおりるまで約3ヶ月かかります。この間をカバーできるだけの貯金額を貯めてから辞めるとよいでしょう。
現職の半年分の収入と同じくらい貯金があるといいですね。
世間体が悪い
無職の期間は社会的な立場を説明しづらいため、世間的な評価は下がりやすいです。次の職場が決めずに会社を辞めるなんて、無謀な人だと思われてしまうかもしれません。
退職までの背景を知らない人たちに「いつから?」「どうして?」「何があったの?」と、根掘り葉掘り聞かれることもあるでしょう。このような場面に何度も遭遇すると、いちいち説明するのがおっくうになり、周囲と距離をとってしまうこともあります。
希望どおりの職場が見つかるとは限らない
今より条件の悪い企業しか出会えないリスクはある?
「自分にはこんな価値がある」と十分な勝算を見込んでいても、希望条件を満たす職場にかならず出会えるとは限りません。むしろ現職より条件の悪い企業にしか出会えないリスクも考えておきましょう。
できるだけ条件を落とさないためには「自分の市場価値は何なのか」「強み弱みは何なのか」を正しく把握することが大切です。自分の市場価値が分からないと、相手に刺さる自己アピールをしたり、途中で方向転換を図ったりすることができないからです。
よい転職をするには、自己評価と他己評価のズレに気づくことが重要です。
次の仕事が決まっていないのに辞める3つのメリット
両親と一緒に暮らしているし、ある程度の貯金もあります。
無職になってもしばらく生活に困らないなら、焦って次の職場を見つける必要はありません。仕事を辞めて身軽になってから転職活動する場合も、次のようなメリットがあります。
- 転職活動に専念できる
- 心身のストレスがなくなる
- スキルアップに時間を費やせる
1つずつ見ていきましょう。
転職活動に専念できる
仕事が忙しすぎて、転職活動に集中できない!
仕事を続けながらの転職活動は、基本的に周囲には秘密にしているもの。仕事上で急なトラブルがあれば、予定していた面接をドタキャンしなければならないことも少なくありません。
一方、退職後の転職活動なら時間的な制約がないため、自分のペースで転職活動ができる利点があります。
ほかにも、転職活動には欠かせない自己分析や情報収集などの時間も十分に捻出できるので、より自分に合った企業を探しやすくなります。
心身のストレスがなくなる
転職するぞ!と強い意志を持ちたくても、上司の顔を見るだけで気持ちが萎えてしまう・・・
ストレスから解放され、心身ともに健康な状態になれば、転職活動にも前向きに臨めるメリットがあります。なぜなら、日常的にストレスにさらされていると、転職活動のモチベーションを維持しにくいからです。そんなときは思い切って現職を辞めて、気持ちをリセットしてから転職活動を始めるのもよいでしょう。
スキルアップに時間を費やせる
転職活動でアピールできるスキルは多ければ多いほど有利です。十分な時間を確保できれば、最短でスキルを獲得できるため、結果的に採用される確率も上がるでしょう。勉強したり資格を取得したりすれば自分の自信につながるので、面接にも自信をもって臨めるはずです。
有効な時間の使い方ができて、気持ちも充実します。
次の仕事が決まっていないのに辞めていい3つのケース
もう我慢するのは無理!明日にでも辞めたい!
次の職場を決めてから辞めるべきだとアタマではわかっていても、気持ちも身体もついていかないときがあります。次の3つにあてはまる人は、すぐに退職願を出しましょう。
- 心身を病んでいる
- パワハラやセクハラに遭っている
- フリーランスでも通用する
1ずつ解説します。
心身を病んでいる
日常生活に支障をきたすほど心身を病んでいるなら、一刻も早くその環境から離れた方がよいでしょう。会社が適切な対応を取ってくれない以上、状況が好転する可能性は低いので、長居は無用です。病状が悪化すればするほど回復には時間がかかるので、改善の余地がない場所には早めに見切りをつけることが大切です。
パワハラやセクハラに遭っている
「注意」や「指摘」の範疇を超えた理不尽な叱責や、相手の意に反する性的な言動は、相手に深刻な精神的ダメージを与える行為です。パワハラやセクハラをする人は、それが加害行為だと気づいていないため、相手を変えることは難しいでしょう。「逃げるが勝ち」ということわざのとおり、早めに退職してほかの企業に目を向けることをおすすめします。
フリーランスでも通用する
独立しても食べていけるだけのスキルを持っている人は、退職しても何ら問題はありません。しかし「スキルがあること」と「仕事を受注すること」は別です。現職の間に、以下2つについてはシビアに確認しておきましょう。
- 自分のスキルは本当にニーズがあるものなのか
- 独立したらすぐに仕事を受託できるアテはあるのか
上記を満たしている自信がある人は、フリーランスになるための準備をすぐに始めてください。まずは同業者のサロンに入会するなど、成功している人と交流してできるだけ多くの情報を集めるとよいでしょう。
次の仕事が決まってないのに辞める人がやっておくこと3選
現職を辞めると決めた人は、少なくとも以下3つはかならずしておきましょう。転職活動を無駄に長引かせたり、生活が破綻しないために有効です。
- 転職活動の期間を決めておく
- 最低限かかる生活費を把握する
- 派遣会社に登録する
順番に解説します。
転職活動の期間を決めておく
転職活動を無期限で行うと、モチベーションの低下や貯金が底をつくリスクがあります。これらを回避するためにも、あらかじめ目標期限を設けておきましょう。
内定までのロードマップをしっかり想定しておくと、より具体的に動けます。一般的に転職活動にかかる期間は3ヶ月で、以下5つのステップで進行するのが一般的です。
スムーズに進んだとしても、最低2ヶ月はかかるでしょう。
最低限かかる生活費を把握する
日頃家計簿をつけていない人は、これを機にひと月で何にどれくらいお金を使っているか調べてみましょう。家賃や通信費などの「固定費」と、食費や交際費などの「変動費」に分けて可視化させることが大切です。一ヶ月の出費が把握できたら、お金は計画的に使いましょう。
派遣会社に登録する
思っていたより転職期間が長引いている・・・
次の職場を決めずに会社を辞めた場合、こんな悩みにぶち当たることはよくあるでしょう。そんなときは、一旦派遣会社に登録して、当座の収入を得ながら長期スパンの転職活動に切り替えるのもおすすめです。
派遣の場合、長期契約だとしても3ヶ月単位の更新制がほとんどです。もし次の職場が正社員で決まったら、派遣の契約更新をしなければスムーズに辞められます。「残業なし」が条件の仕事なら、平日でも17時半以降に面接を組めるので、転職活動をあきらめずに済みます。
貯金が底をつく不安で眠れないくらいなら、とりあえず派遣会社に登録しておきましょう。初めて登録するなら、融通の利く求人もたくさんあるテンプスタッフがおすすめです。
営業担当とコーディネーターの2人体制でサポートしてもらえるので、転職活動で自信を喪失気味の人には心強いですよ。
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次の仕事が決まっていないのに辞めた人向けの社会保障3選
無職だしスキルもないし、私これから先どうしよう・・・
あんなに辞めたい会社だったのに、いざ自分が所属する組織がなにもなくなると、急に不安になってしまいますよね?そんなときの公的制度を3つ紹介します。
- 失業保険
- 傷病手当
- 公共職業訓練
とくに公共職業訓練は、給付をもらいながらスキルを習得できるという、非常におトクな支援です。順番に解説します。
失業保険
社会保険には雇用保険が含まれているので、社会保険に加入していれば失業保険が受け取れます。加入期間や年齢により異なりますが、離職前の給与の6~7割程度を支給されるケースが多いようです。
失業期間の最もポピュラーな社会保障です。該当する人は退職後なるべく早めにハローワークで申請しましょう。
傷病手当
社会保険に含まれる手当で、病気やケガで働けなくなった場合に、受け取れる給付金です。傷病手当はうつ病のような精神疾患も含まれます。受給対象になるには、最低限の条件として以の3つに該当する必要があります。
- 病気やケガで4日以上連続して働けないこと
- 休業した期間について給与の支払いがないこと
- 医師の診断を受けていること
ただし、傷病手当と失業保険は併用できない点には注意してください。
公共職業訓練
失業保険を受給中の人が、再就職に向けて必要なスキルを習得できる公的な就職支援制度です。内容や期間によって異なりますが、受講中の生活費の保証として給付金をもらえるメリットがあります。
ただし、失業中なら誰でも訓練を受けられるとは限りません。受講対象になるには一定の条件を満たす必要があります。公共職業訓練を受講すると、失業保険を早めに受給できたり、失業保険の給付期間が延長されたり、特別な恩恵を受けられるのがいいですね。
こういう保証だけで生活していくのは無理・・・
とはいえ、社会保障には限度があります。貯金が底をついたり、ただニートになってしまいそうなときは、とりあえず派遣会社に登録して、当座のお仕事だけ探してみましょう。
求人を探すポイントは、負担が軽めな仕事にエントリーすること。転職活動を継続させるためにも「残業なし」「同じ業務のスタッフがいる」など、自分の代わりがいるような案件を探しましょう。
テンプスタッフなら毎日新しい求人が追加されるので、最短1週間で就業先が決まることもあります。登録は無料なので費用の心配はありません。「とりあえずの安定を手にする」ことで、迷走しがちな転職活動を前向きに仕切り直してみましょう。
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